つくも 2013.5 No.552
脇田 宣 著 四 ひなどり学園の再生 (五)制度改革への対応 より
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それらは言うまでもなく、古くから現場職員が個々のレベルで担ってきたのであって、わざわざ特定の立場に責務を集中させては、福祉現場の仕事がどんどん分業化されていくような危惧を覚える。
他人が作成した支援計画に則って命じられた業務を機械的に遂行するだけではなく、本人や家族への総合的かつ多様な支援の実践、つまりはケースワークとしての仕事が、福祉現場の醍醐味であり、過酷な職場にあって唯一の”やりがい”になると言って過言でない。 単調で創造性の少ない業務の連続では、やりがいは得難い。福祉現場の人材難が指摘され、若者の福祉離れが顕著らしいが、さもありなんである。勤務形態や賃金など労働条件も職業選択には重要なよう要件となろうが、残ながら昔から福祉現場の仕事に、余り高く期待できない。そもそも、福祉の仕事を目指そうとする若者は比較的、それらには頓着しない傾向があるように思う。しかし、それも従来の”やりがい”が保障された限りにおいてであろう。
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ここには、障害者自立支援法2006年以降 白川学園、ひなどり学園が経営や、人材確保に翻弄されてきたことが書かれている。上の文章はとくに人材についてかかれているところを引用させてもらった。これらは高齢者介護サービス事業にも当てはまることことである。 介護施設で働く若者がすぐ辞めていく原因を的確に指摘していると思う。 介護を雇用や経済の1分野と考えてばかりいると、現在の状況は変わらないと思う。