2020年12月8日火曜日

日本には 仏さん 神さん だらけ

 コロナで アマビエが 人気だ。疫病退散をしてくれるらしい。 しかし、アマビエが居て疫病退散してくれると ほんとに思っている人はいない。 お家には仏壇があり 毎日手を合わせている人もたくさんいる。 けれど そこに阿弥陀仏がいると思っている人はいない。神社に行って柏手を打つが その前に天照大神が現れるわけではなく、しめ縄を張ったところに神が宿っていると言われているだけだ。寺にはおびただしい仏像がある。悉皆に仏がいたり、仏性が備わっていたりする人もいる。  イワシの頭もなんとかだ。 仏や神は 実際の存在ではなく 心や頭で考えたり思ったりするもので それぞれ各人が 作用した 架空の存在だと ほとんどの人が 思っている。 親鸞は絶対他力と言いつつも 教行信証や正信偈を 書いている。読んだり唱えたり という作用を促している。動作するのは自己 人間なのだ。 他人や阿弥陀仏がするわけではない。

 仏や神に絶対的な力や不条理そのものと 信じている人もあまりいない。 大災害があっても仏や神を恨まない。 神に見放されたとも思わない。 元々自分を守ってくれる仏や神はいないし、あくまで自分が想像した もの と 思っている。

 現代の日本人の宗教観といるのは 上記のようだと思う。 そのような宗教観は 江戸時代に確立され 江戸末期廃仏毀釈が起こったころに 完成されたのでは ないかと 思っている。