2014年8月29日金曜日

死後はどうなるの? A.スマナサーラ 著 国書刊行会

死後はどうなるの? A.スマナサーラ 著 国書刊行会

スリランカ上座仏教の長老が 死についてどう考えているのか知りたかった。

1.13ページ 明確にいうと、亡くなったらその後の命がつづくのか、つづかないのか、ということもわからないのです。わからないことについて、いちいち説明することは仏教ではしません。わからないことは何とでも言えるからです。

2.70ぺーじ 「成仏しました」は単なる文化的なことば   人が死んだらかわいそうだし、惜しいし、悔しいし、いなくなってほしくないという人間の感情があります。やっぱり「ホトケさま」にするほうが「遺体」と呼ぶよりいいという慰めでしょう。それは文化ですから、別に批判しているわけではなくて、文科的なものと仏教的な真理を区別しましょうということなのです。

3.246ページ 仏教が教える輪廻転生はかわらない宿命をとくものではありません。永遠不滅の尊い魂を説くものでもありません。ただ、生滅変化するという無常観こそがブッダの明らかにされた輪廻転生の真実なのです。


日本の真宗が仏教ではないとされている。 

2014年8月12日火曜日

ナショナリズムと宗教


中島岳志 著 文藝春秋ライブラリー

この本インドのヒンドゥーナショナリズム運動について書いてある。 そのはじ

めに より

”民衆の多くは経済的にだけでなく、精神的にも文化的にも豊かな生活を送るこ

とを志向している。彼らは包括的な善き生のあり方を日常的実践のなかで追求し

ている。このような民衆レベルのモメントを、ヒンドゥーナショナリストたちは

「ヒンドゥー」、の名の下、政治的に回路づけようとする。彼らは単に一元的な

イデオロギーを上から強要するような活動によってではなく、多元的なチャンネ

ルを介してインド国内の多様な集談の欲求をヒンドゥーナショナリズムの政治的

指示へと翻訳しようと試みている。”

このような民衆のパワー、宗教観と 宗教の利用の仕方 は  日本の明治維新

と よく似ているように思われる。