2021年1月30日土曜日

仏陀となったひとは なぜ 説法をはじめたか?

 一般的には 阿含経 に書かれている。梵天勧請 ということになっている。

バラモンを否定している仏陀。バラモンは梵天ブラフマンに の 意向に従っている。梵天になんで 説法しろと言われなければならないのか。

また 佐々木閑さんは 慈悲の心をもって 苦しんでいる 仲間に 教えたのが始まりとしているようだ。


なにが どうなのか これから 考えていくことにする。

本 仏教の誕生 佐々木閑 著 河出新書

 政党政治や会社組織で よくみられる ことです。サンガでは答えが決まっています。

p157

もし、自分の先生から指示されたことが「律」に反していた場合、その弟子はどうすべきでしょうか。「律」にしたがうべきか、「先生の言葉」に従うべきか。答えは「律」です。「律」は 修行者が所属している組織を守るために決められたものなのであって、「律」に背くということは組織の存続に対して害を与えることになるわけです。 たとえそれが自分の恩のある先生の言葉であっても、法律に背くならば絶対にしたがってはならないという規則が「律」自身の中にあります。それだけではありません。その場合には先生にたいして、「先生、あなたのおっしゃることは律に背くので従うことはできません。どうぞご勘弁ください」と、先生にたいして意見せよという規則まであるのです。

2021年1月28日木曜日

本 仏教の誕生 佐々木閑 著 河出新書

 p155

答えに迷ったときに大切なのは、必ず原理原則に戻ることです。なぜ私たちは普段このような行動をしているのか、そして、その行動原理に基づけば、いまあらわれた未知の現象に対して どのような姿勢で臨むのが正しいのか、という問いの立て方をいつも心がけるということがだいじなのです。

とてもいいことが書いてあります。 新型コロナウイルス感染症の広がりに対して、 3蜜をさけるなどの生活規範 緊急事態宣言などの あたらしい 規則 が 示される。

 そのたびに 生活が振り回されているように 感じてしまう。 上に書いてあるように 自分の考えを持ちましょう。 5GやDX AIによって示される方向性 などに たいしても 自分の考えも持ちましょう。

2021年1月24日日曜日

本 仏教の誕生 佐々木閑 著 河出新書

 p124 最初の説法

 どうして 説法をはじめたのか 私は 納得がいかない。

 釈迦は、自分の心の苦悩を自分で消したいと思って修行の道にはいり、そして自分自身の心を変える努力をした結果として、ブッダガヤの菩提樹の下で悟りを開きます。そして、苦しみを消すためのその道を他の人たちにも教え、彼らを救いたいと願うわけです。その思いを「慈悲」といいます。そして仏教という宗教を作りました。仏教は釈迦というリーダーを中心とし、そのリーダーが今までやってきた体験を追体験したいと願う人たちが集う組織です。サールナートの地で5人の修行者に説法したことから始まった仏教は、やがて弟子の数もふえて大きな集団となります。これが仏教という宗教のコアになっていくわけです。


仏伝や仏教遺跡として 観光地となっている 名前がでてきます。いかにも 本当のようですが 他の人を 救おうという 発想がどうして 出てきたのか 私にはわからない。

2021年1月15日金曜日

本 仏教の誕生 佐々木閑 著 河出新書

 仏教を5行ほどで わかりやすく簡単に説明しています。

p87 第四講義

 仏教というのは、世俗の幸せを実現するために努力する宗教なのではなくて、真の安寧のために、欲求を満たしたいという思いを捨てよ、と説く非常にユニークな、画期的な思想に基づく宗教です。ただしそれを、普遍的に全ての人類に適応せよと言うことではなく、世俗社会がまずベースにあって、その社会の中で行きづらい、生きられない人たちの受け皿として作用する宗教だと言うこともお話ししました。


どの言葉も捨て難いですが、 私は 特に 「世俗社会がまずベースにあって」と言うところが気に入っています。まず 欲で作られた世の中が あるのです。 それがないと 仏教は存在しないと言うことです。 また全体としてわかるように仏教のある社会は 二重構造をしていると言うことです。仏教用語では出家と在家です。