2023年12月25日月曜日

本 悟らなくったって、いいじゃないか プラユキナテラボー と 魚川祐司 の対話集 です。幻冬舎新書

 ちょっと古い本です。グーグルのマインドフルネスが流行っていた頃の本です。瞑想ブームでした。何が瞑想なのかわからないまま ブームに乗ってお金持ちになったり有名になったりすることを望む人がたくさんいました。 瞑想すれば、マインドフルネスを実行すれば 悟って 気持ちが楽になるのではないかと 思う方が多かったのでは無いでしょうか。

 まず 瞑想の方法、マインドフルネスの方法を勉強することと、 瞑想やマインドフルネスで何を求めるかの の2つに この問題が集約される。

さらに 瞑想やマインドフルネスは仏教から出ている言葉ではあります。 小乗仏教では知恵を重視、大乗仏教では慈悲を重視しています。 この二人はこの対話の中で、瞑想やマインドフルネスは 知恵と慈悲の両方を求める行為では無いかと 言っています。 あくまで 2016年の時点での 意見です。  

 いま2023年では 大乗仏教の慈悲が変化が大きく、時代に迎合していて 真理から離れていっているのでは無いかと思われている。 よって大乗仏教の人気が無い。

2023年12月22日金曜日

本 宗教の起源 ロビンダンバー著 小田哲訳長谷川眞理子解説 白楊者

 2023年10月29日一刷の新しい本だ。この本に初めに筆者が日本の読者へと言う文章を書いてくださっている。日本の神道と仏教と言う二つの宗教が

儀礼として現在も生きている 日本という国の読者のために 読んでもらいたいとの筆者の願いが込められている。

さて その中身。すでに広がっている宗教についての考え方が示されている。宗教には カリスマ指導者がいる、感性面での体験が必要で、それは知性への訴えや理論を上回っている。ときに その感覚はカリスマ性を持った指導者によって歪められカルト的になることもありうる。 さらに 時間的空間的な広がりを保つためには 人そのものに共同体意識が存在するからだと言っている。

私は 人の持つ共同体意識よりも 宗教宗派が持っている布教活動のために 世界的な広がりを保つことができたのではないかと考えている。


2023年12月2日土曜日

組長は伊勢神宮の御札 大麻 の 注文を取る

 こちらでは 伊勢神宮の御札を 中大麻 1体 2体 小大麻 1体2体を数える。

私のかってな想像で以下のことは書いてある。

注文を取るようになって 麻 という言葉を自覚した。 昔は 幣という言葉も 使っていたかもしれない。古いなごりで 貨幣経済の発達していなかった時代 麻が 流通の代わりを担っていたかもしれない。

さて 百人一首の この度は幣もとりあえず手向け山 もみじの錦神のまにまに という 歌がある。菅家 と かいていある。古今集に出てきたものらしい。 菅家といえば菅原道真だ。

今では 天照大神 の 天皇家は 神格化されている。菅原道真も天満宮として神格化されている。藤原家も春日大社として神格化されている。 

古今集ができる以前は 3つの家とも今ほど神格化されていなかったかもしれない。

大和王家さん、菅原さん、藤原さん と いう ごく親しいご近所だったかもしれない。

奈良の町をあるくと 東大寺があって、手向け山があって 春日大社がある。 3つとも あるいて行けるご近所なのだ。

あの 歌を読んだ菅原道真の気持ち : お隣の大和王家さんのところに 挨拶のぬさを 持って行こうと思いましたが  王家さんのお家が 手向け山の私のお家の紅葉の間から ちらちらみえて とてもきれいだったので ぬさ を 持っていくのも忘れてしまいそうでした。


2023年11月18日土曜日

本 禅問答四十八章無門関魚返り善雄

 角川ソフィア文庫 

この本の解説を中村元さんがされている。

日本の禅 中国の禅 インドの禅について わかりやすく解説している。

2023年10月26日木曜日

本 増補 破戒と男色の仏教史 平凡社

 ジャニー喜多川のけんがあり今話題の男色です。



この本の最初の部分には日本に仏教が伝わったことが書かれている。中国や朝鮮半島から日本に伝わった仏教は鎮護国家目的の大乗仏教です。 インドのサンガ中心の自己修行 沙門 仏教とは 全く異なるものです。戒律がとても重要な仏教です。 そのことを理解していないと 日本仏教がどのように変化していったのかを 理解することはできません。 男色も重要なのですが 戒律の性欲の部分と仏教の関係を知るうえでも大事なことが 書かれているかもしれません。

2023年10月20日金曜日

イスラエル軍とハマスの戦争について

 各国が人道支援を言っているが 一向に戦争がおさまる様子がない。ウクライナ戦争の場合ロシアプーチン政権の領土や資源への欲によって 戦争が起きているのが見て取れる。 一方イスラエル軍とハマスの戦争は戦争の原因が違う。いずれも領土や資源への欲で戦争を始めたのではない。恨みつらみの応酬だ。戦争を続けても 領土や資源が得られるわけではない。

各国はいろんなことを言う。しかし、戦争が終結に向かうわけではない。ユダヤ人差別やシオニズムにどれだけ加担したかによって 各国の態度がことなる。さらに合衆国バイデン政権は
イスラエルを擁護することによって米国内の選挙の票数獲得に利用としている。
また 西欧各国で わけのわからないテロ行為が起きているがイスラエルやハマスに対する不満のはけ口にテロを企てているように見える。
 戦争が終わってほしいことを 傭兵や武器会社以外の人はのぞんでいるはずである。
恨みつらみの応酬の戦争をどうやったら終結するか 知恵を出し合うべきだ。 恨みつらみは 簡単にはなくならない。一方 恨みつらみが 必ずしも暴力や殺戮や戦争に 結びつ分けではないことを 我々は知っている。 そこに この戦争の終結へのヒントが存在するのだ。



2023年10月12日木曜日

死に行く人のしたいことかなえる。

 サスペンスドラマでは一生懸命ダイイングメッセージを聞き取ろうとする場面がよく見られる。 またガンなどのため若くして死んでいく人のために 何かをしたいと思う人のドラマが よく作られる。死んで行く人が何を望んでいるのか 望みをかなえるために周りの人が何かをするのは 本能的 生まれ持ったものなのかもしれない。

2023年8月19日土曜日

本 多様性の科学 マシューサイド著

 今はやりの多様性。 よく売れている本だ。2021年6月25日第1刷2023年3月5日第15刷。

2500年前のブッダの時代のインドでは バラモンと反バラモンブッダの2つでよかったが、現代は多様性だ。 著者はしきりに言う。問題が複雑すぎる。計算では解決できない難題になると話が違う。 今日の人工知能に用いられているのはもはや単一のアルゴリズムではない。

などなど。 人の考えはブッダのころより 一人では考えることのできない あほになっていっているのだろうか。

2023年8月7日月曜日

Shall we gather at the river

 ルシエンヌのトランペットで聞いている

とても優しい曲だ。

多くの日本人が知っている曲でもある。かえ歌がるたくさんある。線路は続くよどこまでも。ゴンベさんの赤ちゃんが風邪引いた。などなど。 

一方 この歌を宗教的に考えてみる。

あの川に集まりましょう。とキリスト教で。 日本の仏教の寺院にある絵。来迎図。楽器を持った天女。 三途の川。

とても情景が似ている。



2023年8月5日土曜日

大丈夫 は いろいろ

 大丈夫 には いろいろな 意味があります。良くあるのは

1、困っている人に 大丈夫よ と いう場合 大丈夫と言っている人は どう考えて大丈夫と言っているのでしょう。

困っている人が ほんとに大丈夫であると分かったので 大丈夫と言ったのでしょうか。

2、多くはそうではありません。 困っているひとが どうなるかわからないけど 勇気づけるために 大丈夫というばあいがあります。

3、勇気づけるためでは無く 大丈夫という人が 言われる人に 良く思われたいと 思って

大丈夫ということがあります。

4、神様や医者が 困っている人を 必ず助けることができると 確信しているために 大丈夫という場合があります。


この4の場合が 宗教的 他力本願 と かんがえられます。 1の場合 科学的で 真実を述べてにすぎません。

大丈夫 という言葉から いろいろ 宗教について 考えることができます。

2023年7月22日土曜日

本 阿弥陀仏と浄土 親鸞が歩んだ道 内藤知康著 法藏館

 仏教学には 考古学的な学問と 宗学という 2つの分野があります。 この本の 刊行にあたってという まえがきに  内藤知康先生が龍谷大学の文学部宗学科で開講されている 真宗学概論 を     と書いてあります。 この本は 宗学の本なのです。

 最近は仏教の考古学的な発見が多く学問が変化しています。  

 宗学もどうなることやら。

2023年7月19日水曜日

虚数という考え方と 空という考え方。

空は理解できないがもし空という考え方を定義づけしてしまえば 実際の世界 色の世界と同じ思考経路で考えてもよいかもしれない。 

高校2年で習った虚数を思い出してほしい。2乗したときー1に等しくなるような数は、もし存在するとすれば実数の外の世界にあるははずである。として想像上の数iが考え出された。そして文字式と同様に計算ができ、i2乗が現れたらー1に置き換えると約束しておいた。

物事が色の世界で法にもとづいて起こっている。空の世界を定義することによって物事が空の世界で法にもとづいて起こっている。 色の世界と空の世界を行き来するのは 色即是空 空即是色という定義である。

そのように空を理解すればよいのではないか。空の世界があると定義してしまえば 簡単だ。考えても答えはでない。そのように考えると便利だから空の世界を定義したのだ。

2023年7月15日土曜日

ふと思った 絶対他力は変

 布教活動で見られる悪いパターン

1脅す

2存在するはずもない奇跡を見せつける

3力をそいで全く抵抗できない考えることができない状態に対象者をしてしまう

4全くの知的障害者

5快楽金銭欲などの欲求を満たし続ける

6だまし続ける

1〜6の状態に人間をおとしめればたやすく神を信じさせることが出来る。あるいは神におすがりする。

しかし1〜6の状態にしないのが良いではないか。

1〜6は人間が人間にしてしまうことができるものではないか。人間がやってはいけないことではないのか。


2023年7月10日月曜日

本 般若心経 佐々木閑 nhk100分で名著Books

 知人が貸してくれた。本だ。仏教の歴史、特に大乗仏教とテーラワーダ仏教の違いが明確に書かれている。

更に 日本特有の 考え方とその危うさが書かれた箇所がある。

p26-p27

「頂きは一つ」ではない

日本の仏教ではよく 宗派は違っても めざす山の頂は一つ などと言って根本部分の共通性を強調します。、、、、、、、、、、、

 これは仏教宗派はに限らず日常偉そうな誰かさんが悟ったような顔をして言っていますね。  

気をつけないといけませんね。 違う意見をむりやり無視して自分の考えに引き込んでしまうことに利用されたりします。どうしても統一の理論があるのではないかと思ってしまうことがありますね。  反省です。自分はそんなに偉くはないのです。

2023年7月6日木曜日

本 既刊民族学57 国立民族学博物館 監修

 



つくられる伝統 川田順造さんの記事。 文字のある社会での 歴史 に対比して
文字を持たなかった社会の歴史 ローグ・ン・ミキ のことが 書かれている。
漢字のある中国や朝鮮半島から伝わった大乗仏教 と 口伝で存在しているテーラワーダ仏教(今でも結集がある) 。 仏教を考えるにあたって 文字のあるなしと いうのは とても大事な視点でなかろうか。その意味で この記事はとても参考になる。

2023年6月20日火曜日

本 三教指帰サンゴウシイキ 空海著 加藤純隆、加藤精一訳 角川ソフィア文庫

 空海が道教や儒教より大乗仏教をなぜ信じるのかを 物語を使って 書物だ。

ほかの大乗仏教の書物と同じように 脅しが主。である。答えがあってそこに至る過程も書いてはいる。しかし、 信じない事には始まらないのだ。理論で納得できるものではない。


2023年5月23日火曜日

本 今昔物語集 天竺篇 国東文麿著 講談社学術文庫

 平安末期に書かれた 今昔物語が ブッダをどう見ているか はっきりわかる所だ。

巻一 第一 釈迦如来 人界に宿り給える語

人間界に生まれる前から ブッダとなることが決まっており 天がことあるごとにブッダを後押ししていく。という事だ。ブッダとなることが決まっているという事だ。

2023年5月16日火曜日

2023年5月9日火曜日

五戒はいつ身につくか

 殺してはいけないは 小学4年生ぐらいまでに 家庭でも学校でも

嘘をついてはいけないは 乳児期から母親から。お腹が減っても減ってないといえば食べ物にありつけない。

犯してはいけないは 幼児期に保育園で。 保育園の子供は 年齢が行くに従って 運動会などで 他人を応援する。心からそう思っているのではなく 応援すること 他人を褒めることが 良いことだと 保育園の先生に 褒められるのだ。 そしてそのことが 他人とうまくやっていく方法だと知る。さらに自分も安全で食べ物にありつける手段だとわかるようになる。 大人の世界では 犯してはいけないとか愛とかいうことばになる。


2023年4月25日火曜日

藥師寺東塔落慶法要

 釈迦八相像 が 完成 した。 西塔の4相 に続き東塔に4相を加え8相となった。500年前に焼失したものが再現したとのことである。 日本に伝わる仏伝を再現した物だ。 仏伝は ブッダを神格化している。非人間的な物語が次々と現れる。 とても宗教的だ。 たくさんの人が祈りそれを継続する上では 具体的な建物があったほうが良い。一方 仏伝は信じがたい。キリスト教とよく似ている。

2023年4月17日月曜日

本 ユダヤ教 ノーマンソロモン著山我哲雄訳解説岩波書店

 キリスト教 と ユダヤ教 について 書かれている。その前書きに 言語による 思いが 異なるので 単純に比較はできず 理解するのは 簡単ではない様な ことが書かれている。

キリスト教徒 の 父神子聖なる神信仰 復活 愛 救済 降誕などなど

ユダヤ教徒 の キリスト教徒への説明の中で 神(人格的、歴史的、その他の多種多様な関係) トーラー(道、指示、教え、ただし 法 ではない)

などなど

西歐が日本にやってきた明治時代 神や宗教という 日本語はなかった。

日本における仏教においても

 仏教という定義すらはっきりしない。仏教が宗教という言葉の示すところに含まれるかどうかもはっきりしない。 小乗仏教の 神 天 人 教え 法 出家 という 漢文で訳された 文字言語 でも 大乗仏教さらに 日本で使われている漢字の意味するところのもの が 異なるのでは ないか。

2023年4月10日月曜日

忘れるといけないので メモ程度ですが

 1 神 天 法 人

  法はシンプル、 神 奇跡を信じ込ませたり 奇跡でないと言ったり

 天 奇跡を起こすように見えるが それはその時人が 説明できないだけで時代が過ぎれば奇跡ではなくなる。 科学とキリスト教の考え。


2 宗教の流布

  信仰があっても広まらなければ 残らない。宗教として成り立たない。 キリスト教 仏教 イスラーム は 世界宗教ではあり地球上に現存している。布教活動も活発だ。

布教に関し 大乗仏教は 文字あり 小乗仏教は 文字なし口伝。

2023年1月31日火曜日

本 大乗仏教の原点 小川一乗著 文栄堂 本 大乗の仏道 東本願寺

 私がリタイア後 仏教系の大学院や 大学に行こうと思っていたが いかなかった理由。

大乗仏教の原点 という本の 緒言に 仏教概論に相当する『大乗の仏道』の前半部分の草稿執筆を担当した と書いてある。

この 大乗の仏道の重要な部分が学問的ではなくいい加減なことが書かれていた。

p38 縁起の理法  で  

  それを直接しるすべはないが諸伝の示すところによれば、それは「縁起の理法」であり、

とかいてある。 教科書に 諸伝の示す と 書いてあった。 なんといい加減な。

p81 大乗仏教の源流 で

 しかし、大局的にみて、次のような三つのものを源流と考えて大過ないであろう

と かいてある。 なんといい加減な。


 こんな教科書を使っている学校なんて行きたくないとおもった。

他の仏教系の大学院で教行信証の漢文で書かれた原本を読むと書かれていた。 

原著を読むのは良いことではあるが、 私は高齢。サンスクリット、漢文、パーリ語の偈や 遺跡など 多数あるものから 選んで原文を知るには時間がかかりすぎ。 考える時間がなくなってしまう。 それより 原文を解釈して日本語で発表している人は五万といる。それらを読んで考えるほうが てっとり早いと考えた。

 以上のことから仏教系の大学院や 大学に行くのを やめた。 いまは気ままに 主に日本語で書かれたものを読んでいる。 色んな人の著作を読むに連れて 仏教とはなにか、日本仏教とはなにか、などが 少しずつ分かってきた。

2023年1月25日水曜日

トーラー

 仏教は出家というシステムを作って 次世代へと

教えをつないできた。

 ユダヤ教は どんなシステムを作って 次世代へと トーラーをつないできたのか?