2013年9月3日火曜日

浄土真宗は仏教なのか  浄土真宗誓経寺住職 藤本 晃 著 株式会社サンガ 発行 についての 感想文

浄土真宗は仏教なのか  浄土真宗誓経寺住職 藤本 晃 著 株式会社サンガ 発行

28ページ 初期経典の内容の納得するところをパクって、その上で、自己主張もするのです。 これが(本物ではなくとも)正しい仏教だ とちょっと言い換えたり、大いに言い換えたり、ちょっとつけ加えたり、たくさんつけ加えたりして、仏説に被せて自説を展開するのです。

32ページ そういう日本仏教の流れの中で、日本の大乗仏教徒は、けっこう、お釈迦様以来の正しい仏教を選び取っていると思います。あれこれといろいろ説かれている膨大な量の大乗経典の中で、よく読み取って、仏説の玉だけを上手に選び取っているように見えます。

133ページ ここで死んでも、どこかに往きます。

大乗経典を深く 研究されて お釈迦様の最初の頃の教えと 比較しながら 書かれている本です。 大乗経典は文献として残っているのですが、お釈迦様の教えは、お釈迦様が直接文字として著したものは無く、言い伝えと後の人が著したものがほとんどです。 どうしても 作者の主観や宗教観が入ってしまいます。 

この本の中で 133ページの ここで死んでも、どこかに往きます と 信じ切っていることがどうしても気になります。 お釈迦様は見たこともないものは、話さないと言う立場だと私は思っています。 どこかに往く という見たことも無いことを 造り上げるのはいけないことと思います。 単に 浄土を 正当化する詭弁のようにきこえます。