2019年10月12日土曜日

本 ブッダが説いたこと ワールポララーフラ著 今枝由郎訳 岩波文庫

ブッダは対機説法と言われている。人によって内容を変えるという意味。なぜそうしたかが 書かれている。相手のことを思ってのことと書いてある。日本人の心はこうであるように 思ってしまいがちだが 2500年前にブッダが実行している。日本人らしさではないということだ。おもてなしとか最近強調されているが 日本人に限ったことではない。
 p143 無我 ブッダの対応
 
この作者はいろんなお経からブッダの教えを分析している。 

2019年10月8日火曜日

本 ブッダが説いたこと ワールポララーフラ著 今枝由郎訳 岩波文庫

第6章 無我 p147
アサンガの次のことばは的を射ている。
「無自我という真実が存在する」

無我について いろんな 宗派で いろいろ 言っている。私自身の知識や此処の書き込みから考えてみた。

1 テーラワーダ仏教 
  個人あるいはものごとの中に自己は存在しない。
2 大乗仏教
  法無我 人無我
3 浄土真宗
  自分のよりどころを自分ではなく他人ではなく 念仏のみがよりどころだと言っている。
4 アーナンダやサンガに対して
  死亡近くになっても ブッダそのものをよりどころにしてはいけない
 法ダルマ、あるいは仏の教えのみを よりどころにせよ と言っている。
5 私やデカルトのように
  われ思うゆえにわれあり。 心や意識が自己の存在があるから 私が存在しているということができる。 ここから無我を理解するのはかなり困難。 自分に実体がない、私はない無我である とは 理解が 難しい。
6 弘法大師 
  即身成仏 存在している自分自身が 仏と一体化する。
7 比叡山
  梵我一如 悉皆一如
8 鈴木大拙
  仏性
9 横山大観 
 無我 の 絵 3つ  日本人の 抱いている無我のイメージ

日本に仏教が伝わってからでも無我の考え方が 変わっている。