仏教伝道協会 昭和50年初版
とても古い本だが東横インの部屋においてあった。
仏伝からして変だ。 奇跡も出てくる。 この頃は 日本に伝わっていた古い仏教の話だ。キリスト教と書いてあることがそっくりだ。 現代では仏教は 英語圏のreligionというキリスト教から派生したものとは異なることが多くの人が認めている。昭和50年頃は違ったのだ。 それが古い本がホテルの1室の店においてある。それ自体が変だ。天動説が正しいという人によく似ている。
長田 俊樹著 講談社学術文庫
この本は仏教とは直接関係がない。インド学という分野の本。長田氏のはじめに の部分で インドの少数民族ムンダ人の研究者であると述べている。ムンダ人の居住地はジャールカンド州で シャカが暮らしていたビハール州の南隣。ベンガル州 バングラデシュの西隣。である。シャカの影響が及んでいないか興味のあるところである。更にインド学というサンスクリット語を元にした学問にも精通している。大乗仏教はサンスクリット語に依存しているところが多いが シャカの仏教は文字なしパーリ語が多いとされている。そういう意味でもこの本を読む価値がある。