自分は中学、高校と民主主義についてしっかり学んでいた ことを 思い出させてくれた。
アマルティア・セン 著 大石りら訳 貧困の克服 アジア発展の鍵は何か 集英社新書
を 読んでいる。 103ページ ーーーーー 実際に民主主義が政治システムとしてうまく機能するようになるまでには、1215年のマグナカルタ(大憲章)の調印から、18世紀のフランス革命やアメリカ独立戦争、19世紀のヨーロッパや北アメリカにおける市民権の拡大にいたるゆるやかな発展を続けて、最後に勝利をおさめることが可能となったのです。ーーーー
ここの部分は社会科、倫理、歴史、政治経済で 何度も学校で習ったものだ。 また 小学校から代議員会や児童会 生徒会など 徹底して民主主義の教育をうけてきたはずだった。 自分自身 高校生ぐらいまでは 民主主義的でないものにであうと素速く反応をしていたように思える。 しかし、いつの間にか 非民主主義的である出来事に頭の中が慣れきってしまっている。
1.学生運動とその解決方法、マスコミの反応 世間の忘れ方の早さ
2.国会中継がテレビで見れるようになった。選挙で選ばれたものがこの程度の発言やおかしなパーフォーマンスしか出来ないのかとのあきらめ。 昔はこんな非民主主義的は状態を子供にはみせたく無いとも思ったが、今では選挙で議員を選ぶことそのものがむなしく感じている。
3.憲法解釈すら議論を尽くさず簡単に変えることができると思っている 選挙で選ばれた人が首相となっている。
4.学校では 警察が入らないことが民主主義と勘違いしていた人がたくさんいた。 人権無視、秘密主義 権威主義的教育を行っている人がたくさんいた。
5.経済発展に目を奪われて非民主主義的、権威主義的 政治にあまり嫌悪感を抱かず、その経済のおこぼれを頂戴すればよいと普通に考えてしまう人がたくさんいる。
おかしなことはたくさんあるのに、頭の中を素通りしてしまっている。 民主主義は良いかと考える前に 民主主義を忘れていた自分だった。
アマルティア・センはそれを思い起こしてくれた。
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