2011年12月27日火曜日

アマルティア セン

正義のアイデア この本の序文だけでも引用したいことが山ほどある。彼はよく考える。  ”本書で提示するアプローチでは 正義の原理は制度によってではなく、人々の暮らしや自由によって定義されるものではあるが、、、、。民主主義は、単に形式的な制度だけでは判断されるべきではなく、多様な人々の様々な声が実際にどれだけ届くのかということによって、判断されるべきである。”  ”例えば 紀元前6世紀のインドに現れたゴータマブッダやローカーヤタ派の人たちの思想は、ヨーロッパ啓蒙運動の主要な思想家たちの批判的な著作の多くと、敵対的ではなく、むしと非常に近く聞こえる。 、、、 地球の遠く離れたところで、歴史の異なる段階で、似たような知的営みが行われていたという認識は決して、奇妙なものではない。。。。”  ”興味深く また関連する一つの例は 初期のインド法学における2つの異なる概念 すなわちニーティとニヤーヤの間の重要な違いである。 ニーティは組織が適切であることと、行動が正しいことに関わるのに対し、ニヤーヤは実際に何がどのように起こるのか、特に、人々が実際に送ることのできる暮らしと関わっている。”      これら序文に書かれたことは、私にはっきりと 教えてくれる。考える方法と考える中身を。

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