2021年1月15日金曜日

本 仏教の誕生 佐々木閑 著 河出新書

 仏教を5行ほどで わかりやすく簡単に説明しています。

p87 第四講義

 仏教というのは、世俗の幸せを実現するために努力する宗教なのではなくて、真の安寧のために、欲求を満たしたいという思いを捨てよ、と説く非常にユニークな、画期的な思想に基づく宗教です。ただしそれを、普遍的に全ての人類に適応せよと言うことではなく、世俗社会がまずベースにあって、その社会の中で行きづらい、生きられない人たちの受け皿として作用する宗教だと言うこともお話ししました。


どの言葉も捨て難いですが、 私は 特に 「世俗社会がまずベースにあって」と言うところが気に入っています。まず 欲で作られた世の中が あるのです。 それがないと 仏教は存在しないと言うことです。 また全体としてわかるように仏教のある社会は 二重構造をしていると言うことです。仏教用語では出家と在家です。

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