2022年2月15日火曜日

渡来人という言葉

日本史の時間では 古代や奈良時代には 渡来人という言葉がよく使われる。  多くは 何等かの理由で 朝鮮半島から 日本列島にやってきた人々のことを指している。 奈良盆地にあった 政権の人々から 見ると 朝鮮半島から やってきた人びとが 渡来人ということになる。 現代日本では渡来人という言葉は使わない。日本列島に住んでいる人からみると あらたに 日本列島にやってきた人をどう読んでいるだろう。外国人、移民、移住した人、移動してきた人、入国したひと。   

 仏教伝来という言葉があるが、日本列島のどこに、何が入ってきたから 仏教伝来というのだろう。  

 縄文人がたくさんいた日本列島に たくさんの 人が 朝鮮半島などからやってきた。 最初は仏教を信じていない人びと。 その人々が 奈良盆地に 定住、縄文人との混血も繰り返す。 そのあと 仏教を信じている人が 日本列島にやってくる。 信仰をもってやってくる。仏像を持ってやってくる。漢字で書かれたお経をもってやってくる。それらが 仏教伝来と呼ばれる現象ではないのか? その移民のことを渡来人と呼んだのか?

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