2022年8月3日水曜日

本 「律」に学ぶ生き方の智慧 佐々木閑 新潮選書

 政治家の世界 政治家三昧かどうかは怪しい。

第2章「出家」という発想

P55 そうすると生産性の極端に低いいろいろな島社会が、生産性最優先の俗世間の海の中に点々と浮いているという状況になる。いうまでもなく、そういった島社会の種類は無数にある。仏教も島社会なら、科学者の世界も政治家の世界も一つの島社会である。その俗世間の海に浮かぶ無数の島社会はどれも、自活能力が極めて低い。食べていくための力が弱いのである。ここが「生き甲斐のための組織」の根本的なリスクだ。生き甲斐を追求するということは、自分の好きなことをやって暮らすこと、それは食べていくための仕事はしないということ、そしてそれは結局、その組織だけでは食べていけないということを意味する。

出家集団は働かない人の集団なのだ。私腹を肥やす政治家は 政治のことを一生懸命に考えている政治家ではないのだ。

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