私がリタイア後 仏教系の大学院や 大学に行こうと思っていたが いかなかった理由。
大乗仏教の原点 という本の 緒言に 仏教概論に相当する『大乗の仏道』の前半部分の草稿執筆を担当した と書いてある。
この 大乗の仏道の重要な部分が学問的ではなくいい加減なことが書かれていた。
p38 縁起の理法 で
それを直接しるすべはないが諸伝の示すところによれば、それは「縁起の理法」であり、
とかいてある。 教科書に 諸伝の示す と 書いてあった。 なんといい加減な。
p81 大乗仏教の源流 で
しかし、大局的にみて、次のような三つのものを源流と考えて大過ないであろう。
と かいてある。 なんといい加減な。
こんな教科書を使っている学校なんて行きたくないとおもった。
他の仏教系の大学院で教行信証の漢文で書かれた原本を読むと書かれていた。
原著を読むのは良いことではあるが、 私は高齢。サンスクリット、漢文、パーリ語の偈や 遺跡など 多数あるものから 選んで原文を知るには時間がかかりすぎ。 考える時間がなくなってしまう。 それより 原文を解釈して日本語で発表している人は五万といる。それらを読んで考えるほうが てっとり早いと考えた。
以上のことから仏教系の大学院や 大学に行くのを やめた。 いまは気ままに 主に日本語で書かれたものを読んでいる。 色んな人の著作を読むに連れて 仏教とはなにか、日本仏教とはなにか、などが 少しずつ分かってきた。