岡部真由美 著 風響社
この序章を読んでいると仏教自身については詳しくはないかもしれないと思われる箇所がある。例えば僧は念願をめざすのではなく 阿羅漢をめざす。ベトナムは上座仏教ではなく 中国から伝わった大乗仏教であるなどである。という様に私なりに修正を加えておく。
さて 開発僧の説明が序章で詳細に書かれている。これを見るとタイの上座仏教が大乗仏教に変わっていったのではないかと思わせる。 そこを自分なりに考えてみた。
上座仏教はサンガのメンバーが阿羅漢になるために修行する。そのメンバーは在家からは尊敬され相談を受けている。在家は徳を積む。寄進をする。その見返りに相談事を解決してもらう。 その仕組がだんだんエスカレートしていくと サンガのメンバー自身が相談事を言葉で解決するというより 行動や実質を行うようになってくる。 日本仏教の鎮護国家や個人のご利益になっていた様に見えてくる。 つまり 開発僧は 大乗仏教の僧のように見えてくるのだ。 全体から見ると タイの上座仏教の大乗化だ と 私は考える。
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