2017年7月24日月曜日

日野原さんに感謝

日野原さんに感謝

亡くなられて もうマスコミに登場する機会が少なくなる。私が忘れないうちに 感謝の気持ちを書いておきたい。私が 研修医のとき 日野原さんの訳した診断学の本を買って読み 実践していた。体系的な診断学の本や問題解決的な診断学が主流だったが その本は違っていた。具体的に診療の仕方が書いてあった。例えば なおることのない死期がせまった癌を持った方の家族に どのように 話すかが 書いてあった。家族とどういうむきで座って話すか なぜそうしたらよいか など書いてあった。 入試、国家試験などをくぐりぬけ 社会性もない 人格者でもない人間にとって よい本だった。その通りにすれば 患者さんや家族とのコミュニケーションが成り立っていった。ありがたかった。 そして 訓練していると ピアニストがピアノを弾くように 診察できるようになるとかいてあった。  ボケや傲りがなければいつまでも 人気のある ピアニストであり続けられると思う。 日野原さんに感謝である。

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