2020年6月15日月曜日

ダンマパダと俳句

ダンマパダは日本では法句経として知られている。 偈のかたちで 国家が違っても 声に出して伝承されている。 一つ一つが短いので 覚えやすいのかもしれない。 もともとは ブッダが亡くなって後にあって編纂された経蔵の 一部に載っている。経ニカーヤは長さで分類されていて 一番短いものをまとめた小部 クッダカニカーヤに載っている。 一方漢文の経蔵 阿含教典は ニカーヤとは少し違って分類され クッダカニカーヤが載っていない。 日本では友松円諦という方が 昭和9年3月にラジオで初放送された。(法句経講義、友松円諦著 講談社学術文庫 の 奈良康明という方の序文)
 大反響だったらしい。   
一方最近はダンマパダは人気がある。 スリランカ仏教会長老 A.スマナサーラ著 原訳 ダンマパダ「法句経」一日一話 俊成出版社 が 読みやすい。
 スマナサーラさんは 多分 そらで 言えるのだと思う。 私は パーリ語を唱えたこともないので ちんぷんかんぷん。その美しさがわからない。  パーリ語で 暗記できればきっと 美しさがわかるのかもしれない。 けれど 紀元前5世紀のインドの環境に浸るわけではないので 本当の良さはわからないだろう。  
 短くて 韻がある。偈。  なんだか 日本の17文字 俳句や川柳と 似ているような気がする。 俳句は覚えやすい。自分で作るときはいろいろ言葉を探す。 言葉を探しているうちに元の感動から違うところに行ってしまう時もある。 またそれが面白い。 言葉の持つ経験も人によって違うから、同じ俳句でも人によって感じ方も異なる。  きっとダンマパダの偈もそのように 人によって感じ方が違っていたのではなかろうか。けれど 何かしら美しく 人に伝えたくなるもの含んでいるのではなかろうか。 だから現代まで世界中に伝わっているのではなかろうか。
上座仏教事典 めこん発行

上座仏教事典 めこん発行

上座仏教事典めこん発行

上座仏教事典めこん発行

法句経 俊成出版社

原初経典 阿含経 増谷文雄著筑摩書房

 

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