2022年3月10日木曜日

本 稲荷山古墳の鉄剣を見直す 上田正昭 大塚初重監修 金井塚良一編 学生社

 鉄剣に対する歴史的考察、関東地方に出現した様々な古墳の紹介 が 専門家、発掘に携わった方々 の 参加した報告会、シンポジウムを まとめた本である。 一つの先入観によって書かれた」歴史書ではない。

関東地方に住んでいた人々や集団が どんな人であったか想像される。

どこから来てそこに住んでいたのか。宗教はどうなのか。墓を作ったのか作らなかったのか、墓の形式にこだわったのか 仏教かそうでないか、仏教ならどんな仏教なのか、集団か、個人か 他の集団とどんな関わり合いがあったのか 戦争はしたのか 集団の支配関係があったのか。言語や文字はどうか。もともとの縄文人との関係はどうだったのか。 

 などなど 古墳一つ 墓一つ 鉄剣一本を とっても いろんなことが想像される。 さらに 人をはじめ生物のDNAの収集解析がすすめば もっといろんなことが わかってくるかもしれない。今はちょうど過渡期にあるかもしれない。 近畿地方は 天皇家の私有地の性格の強い墳墓がほとんど。関東地方はそうでない。

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