2019年7月11日木曜日

BluerayDisc かぐや姫の物語 高畑 勲 監督作品

筆で描いたアニメーションを見たかった。それに高畑勲監督が満足されている。見てみた。  昔の物語は教訓や生き方の教えが含んでいることが多い。竹取物語に教訓、教えを 見つけることができなかった。  このアニメを見て 監督自身が ブッダの教えを見せたかったということが ラストシーンでようやく分かった。 仏さまがかぐや姫を迎えに来る。羽衣を着るとかぐや姫は地球での出来事のすべての記憶が消失する。 いかなる愛や恋、物欲、すべての記憶が消失する。なんの因果関係もなく突然に消失し、不連続に地球のかぐや姫から 仏の月世界の姫になってしまうのである。  監督は子供も見るアニメーション映画を意識してか、非情な仏さまの世界にあって かぐや姫の涙を少しだけ描いている。月の世界と地球の世界を 見せつけるには 涙は不要であるが。阿弥陀様の極楽浄土ではない 仏の世界を見せてくれるアニメーション映画だ。

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