マハーバーラタの短い評がなかったので このブログにあまり描かなかったが この本に 見つかった。
p22
とはいえ 叙事詩マハーバーラタ自体は続く部分において 二つのもっともな立場を示した議論として、相反する主張のいずれも細心の注意と共感を持って描き出す。マハーバーラタの終わりに近づく部分に描かれる、戦闘と殺戮が終結した後の土地、すなわちインドガンジス河平原あたりの土地の悲劇的な荒廃の様子は、アルジュナの抱いた深遠な懐疑の正しさを証明するものとも読める。バガヴァッドギーターのメッセージが何をいみしようと、アルジュナの反論は実際は完全に駆逐されてしまったのではない。たんに前進するのではなくよく生きるべきである、という力強い主張は残っているのである。
チャイコフスキーの6番悲愴を イメージしていただければ 納得いくかもしれない。
主張と反論が行ったり来たり だんだん深くなる けれど終わらない。 インド人はこんなんかもしれない。
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