2020年9月1日火曜日

本 セルフ授戒で仏教徒 大竹晋著 国書刊行会

 第三章 在家において戒は何を学処としているか p77

離欲邪行 不邪婬

 大乗仏教 北伝の部派仏教において 夫婦以外の性行為の形について細かく規定しているが。  在家にとって 特に人から見られなかったらどうでも良いことだが かなり細かく規定している。 一方原始仏教において 在家 出家が 分かれて生活している。 出家者は 性行為は勉学とは両立せず、性行為はしない。結婚はしない。子供は作らない。出家において 在家から 人や子供を供給されないと 出家集団は消滅するのである。    ブッダの教えを引き継ぐためには 在家は必要条件なのだ。

原始仏教における 性の扱いが在家と出家で違うのは当然のことなのだ。全ての性行為を禁じた宗教は現代まで存続するはずがないのである。

欲と真理の探求は同時に両立できるはずもない。 その悩みの解決方法がそれぞれの宗教 宗派の違いとなっているかもしれない。


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