p31 モデルは、既知の情報を取り込み、その情報を使用して、さまざまな状況で起こりうる反応を予測する。
この現代に生きているほとんどの人に共通の考え方のように思う。私もそうだ。 勿論 多くのアプリケーションも作られる時 そう言った考え方に基づいている。また、p32「このような更新と補正が繰り返されるモデルのことを、統計学者は 『動的モデル』と呼ぶ。」 一方 著者はそこに、多くの人を苦しめる 欠点があると指摘している。罠。この本はこれを知らしめる本だ。
p33 頭にふかぶ情報を全て絞り出す作業は難しい作業だ。
p35 モデルの盲点には作成者の判断や優先順位が反映される。
などなど。
一方 スッタニパータ は 出家者のための偈だ。
有名な蛇の章 怒りという猛毒を瞬時に消す。
p15 体に入った蛇の毒をすぐに薬で消すように、生まれた怒りを速やかに制する修行者は、蛇が脱皮するように、この世とかかの世とともに捨て去る。
読んだときは何のこっちゃチンプンカンプン。 よく読んでみると、 修行している人は 怒りの気持ちがわいたら とにかく早く 速やかに 怒りに関連したもの全て根こそぎ捨てなさい。と言っている。 命は捨てず綺麗なものだけは残せと言っている。
本は 人々の苦しみを 取り除こうという ことでは一致している。 しかし、AIの本の方が 普通に考えている考え方に近い。 スッタニパータの本は 最初から決まりきったことがあって すぐに勉強しなさいと言っているようだ。 さらにそれが良いかどうかは 何とも言えない。