2024年2月3日土曜日

本 現代意訳 阿含経 仏教経典叢書刊行会 発行 譯著者 友松圓諦 大正12年3月発行

 とても古い本です。古本屋にあるような本です。

ブッダ自身の教えを直接に伝えるものを発見したいのは誰も思うものだ。

すでに大正の時期には 日本に伝わっていた阿含経があった。これはサンスクリット語 中国経由で日本に伝わっていた

一方 この著者の友松さんは この本のまえがきに書いてあるように パーリ語の原典をたくさん持っていた。そしてそれらがドイツ語 英語に訳され始めていたと書いてある。 パーリ語を ドイツ語英語訳したもの のなかに 二カーヤがある。ほとんど 内容は以前からあった阿含経と似ているが 違うところもあると書いてある。

さらに ブッダの教え近いもの が もう一つある。スリランカなどに伝わったテーラワーダ仏教だ。これらは口伝でつたわっていて 正確さを確かめるために今でも結集が行われている。こちらは意識的に文字にしていないので 近寄り難くサンガに所属して勉強するしかないように思える。

この3つが現代に伝わるブッダの教えに一番近いものではないかと 私は思っている。 私は 大学院に行っているわけではなく それらを原典に帰って研究するわけではないので、研究者がかいた 著作物を読むだけである。 その分 いろんな意見をしり 考えることができるというメリットだ。 

さらに このほんのまえがき10ページにはこんなことがかいてある。「ほとんど荒唐無稽にして、史的価値なき文字を列ぬるに反し これら阿含経の思想と描写とは、ほとんど史上の仏陀とその在世とに一致するものがある。」 えらい大胆だ。

まずは サンスクリット語 中国語 日本語で 伝わっている 阿含経と パーリ語→日本語の二カーヤ や パーリ語→英語またはドイツ語→日本語の二カーヤを 比較しながら 読んでいくのが 素人としては妥当ではないかとおもう。

既存の日本語の阿含経の分類

1,長阿含教22巻30経

2,中阿含教60巻224経

3,増一阿含経 51巻472経

4,雑阿含経 50巻1362経

5,小部阿含経 ?

ニカーヤの分類

1,長部経典 Digha-nikayaDN 34経

2, 中部経典 Majjhima nikayaMN 152経

3, 相応部経典Samiyutta nikayaSN  56相応 7762経

4,増支部経典Anguttara nikayaAN  11集9557経

5,小部経典この本では雑部Khuddaka nikayaKN  15分

 この小部経典または雑部には有名な経がたくさんある。

このほんのページ6 

a Khuddaka-Patha(雑文)

b Dhammpada(法句)

c Udana(感興語)

d Itivut aka(如是語)

e Sutt-Nipata(経集)

f Vimana-Vatthu(天宮事)

g Pata-Vatthu(餓鬼事)

h Trera=Gaha(長老偈)

i Theri-Gaha(長老尼偈)

j Jataka(本生)

k Niddsa(解釋)

l Patisambhda Magga(無礙道)

m Apadana( ?喩)

n Buddha-Vmasa(仏陀系譜)

o Cariya-Pittaka(行蔵)


このように仏陀の教え が 阿含経やニカーヤの形で 日本語で 伝わっているのです

方やサンスクリット語中国経由日本語  方やパーリ語ドイツ語英語経由日本語 方や口伝文字なしのテーラワーダ仏教 

仏教の勉強会の材料はいっぱいあるのです。 さて 今71歳 さて どうしたものか。



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