2018年8月25日土曜日

引用の引用 キルケゴール おそれとおののき

NHK宗教の時間 テキスト
物語としての旧約聖書 月本昭男 著 p133

この本のここは旧約聖書の引用ではなく アブラハムのところの キルケゴールの 考察です。

------アブラハムの物語において、神は自らが与えた約束の子を放棄せよ、と命じるだけである。その目的は神による「試み」と記されているがその内実は明らかにされない。より高尚なもの(平和、自由、民族、他社の生命など)のために、最も大切なものを犠牲にせよ、というのではない。そこには損得勘定もなければ、正義の倫理や普遍的真理といった価値が入る余地もない。アブラハムはその不条理を「おそれとおののき」をもって受け止めるほかになかった。だが、そのように不条理を「おそれとおののき」をもって受け止めること、そこにこそ神信仰の本質がある。ーーーーーー

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