入唐求法巡礼行記1(全2巻) 東洋文庫157
1970年2月28日 初版第1刷発行 校注者 塩入良道 発行者 関口秀紀 平凡社
入唐求法巡礼行記2 東洋文庫442
1985年2月25日 初版第1刷発行 校注者 塩入良道 発行者 下中美都 平凡社
2巻の6pに
十四日、夜、惟正・惟暁は数十(人)と共に白玉【戒】壇(上)に於いて具足戒を受く。
1巻の終わりp286
廿五日、雨下る。、、、、、、、 五臺山を巡礼して供を送る人、僧尼、女人共に1百余人、同じく院に在って宿す。
日本に天台宗 密教 修験道 では 女人結界 と 言って 女性は 遠ざけられていた。 一方 マハーパジャーパティー 最初の比丘尼 ショバラニダシュ著 福田琢訳 法蔵館 を 読んでいただきたい。インドのサンガの考え方では 女性が差別される存在ではなかったことがよくわかる。 インドの阿含経 涅槃経 に アーナンダと世尊の話が書いてある。世尊は女性を差別してはいない。
円仁は 1巻の終わりの 同じく院にあって宿す。(と 大変驚いたに違いない。)私は思った。 1巻はそこで終わっており 2巻のはじめに 具足戒のことが1行だけ 書かれている。
1巻と2巻の初版の発行が 15年 も 離れている。15年の間は不思議だ。
別の本 中公文庫 以下4月28日から5月16日まで7日間の記録は巻第二と巻第3が重複している。訳文は両巻相補ったものを1つにして記し、原文は巻第二を冗談に巻第3を下段にして比較を容易にした との 注がある。
返信削除なにかおかしい。
具足戒を受けた竹林寺は五台山には属していないとかいてある。(入唐求法巡礼行記 中央文庫 p357) 竹林寺の中の 貞元戒律院 には 100歳の霊覚が比丘で具足戒を受けている。72回の夏安居を修めた。(同上P356)
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